株価の上昇が続いた場合、投資家はそろそろ下落に転じるのではないかと考え、逆に、下落が続いた場合、そろそろ上昇に転じるのではないかと考えます。
サイコロジカルラインはこういった投資家の心理に基づいた逆張り指標です。
計算方法
サイコロジカルライン(Psychological Line)の計算式は以下のとおりです。期間nには、9日、12日などがよく用いられます。
$$psycho(n)={ \frac { A(n) }{ n } }\times 100$$
(psycho: サイコロジカルライン, A: n日間の中で前日比プラスの日数)
売買基準
サイコロジカルライン(12日)を利用した売り買いの判断の目安は以下の通りです。
サイコロジカルラインが25%以下(3勝9敗)で売られすぎと判断 → 買い
サイコロジカルラインが75%以上(9勝3敗)で買われすぎと判断 → 売り
検証結果
検証期間:1992/1/21~2015/12/30
投資対象:全銘柄
単利運用、税金20.315%、手数料0.285%(×2)
1取引の金額:10万円
1日の購入銘柄数上限:10
売買優先順位:5日平均乖離率・昇順
保持銘柄数上限:10
仕掛け方法(1):サイコロジカルライン(9日)が20%以下の翌日に寄成/買い
仕掛け方法(2):サイコロジカルライン(12日)が25%以下の翌日に寄成/買い
手仕舞い方法:5日後に寄成/売り
サイコロジカルラインは一見するとオカルトな指標ですが、なかなかどうして、かなり有効に機能することがわかります。
ただし、同じ逆張り指標である移動平均乖離率と同様に、2007年以降の成績はイマイチです。
本日の売買シグナル
→サイコロジカルライン(9日): 買いシグナル
→サイコロジカルライン(9日): 売りシグナル
→サイコロジカルライン(12日): 買いシグナル
→サイコロジカルライン(12日): 売りシグナル